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症例報告
Acquired Fibrokeratomaの2例
著者: 福田知雄1 木花光1
所属機関: 1日本鋼管病院皮膚科
ページ範囲:P.865 - P.868
文献購入ページに移動 60歳男の右環指および52歳男の左足底に生じたacquired fibrokeratomaを報告した.後者では発症より受診までの期間が1カ月と本症にしては非常に短かったが,組織学的にも真皮は軽度浮腫性で,正常よりもやや細い膠原線維が増殖しており,幼若な組織を思わしめ,本症の初期病理像を呈しているものと考えられた.自験2例を含む本邦報告76例の統計処理の結果,本症は圧倒的に男に多く,また外傷,刺激を受けやすい指(特に右手),趾(特に第I趾)に好発することが確認された.ただし明らかな外傷の既往のある例はわずか4例で,一時的な外傷よりも慢性の軽度の刺激が誘因ではないかと推察された.
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