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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科43巻9号

1989年08月発行

症例報告

ニューモシスチス・カリニ肺炎を併発した水疱性類天疱瘡の剖検例

著者: 梶田哲1 飯塚一1 三代川斉之2 片桐一2

所属機関: 1旭川医科大学皮膚科学教室 2旭川医科大学第2病理学教室

ページ範囲:P.935 - P.938

文献概要

 副腎皮質ホルモン剤にて治療中,ニューモシスチス・カリニ肺炎を併発し死亡した,水疱性類天疱瘡の症例を報告した.治療開始約2カ月後,突然高熱およびチアノーゼが出現した.胸部X線像で両肺野に瀰漫性顆粒状陰影を認め,著明な低酸素血症,血清LDH値の上昇を伴い,ST合剤を投与したが2日後に呼吸不全のため死亡した.剖検時の組織学的所見では,肺胞腔の拡大,破壊および硝子様膜の形成を認め,グロコット染色にて,黒色に染色されたニューモシスチス・カリニの嚢子を確認した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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