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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科43巻9号

1989年08月発行

文献概要

症例報告

痕跡的多指症の1例

著者: 岩瀬教子1 原喜久子1 瀬在由美子1 永島敬士1 尾形彰子2

所属機関: 1JR東京総合病院皮膚科 2小作皮膚科

ページ範囲:P.943 - P.946

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 4歳,男児.生下時から右小指基部尺側にみられた淡紅色,6×4mm大の柔らかい有茎性の小腫瘤.病理組織学的には真皮乳頭層の約半数にMeissner小体を,浅層から深層まで神経線維束の増生と真皮深層にVater-Pacini小体を認め,神経染色によりSchmidt-Lantermannの切痕,Ranvierの絞輪,神経軸索を認めたことから痕跡的多指症と診断した.症例を報告するとともに,自験例を含む本邦皮膚科領域の報告24例について概要を記載した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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