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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科43巻9号

1989年08月発行

症例報告

Nodular Subepidermal Fibrosisを先行病変とし,粘液変性を伴った隆起性皮膚線維肉腫の1例

著者: 田中勝1 渡辺匡子1 山崎雄一郎1 倉持茂2

所属機関: 1国立東京第二病院皮膚科 2国立東京第二病院病理

ページ範囲:P.947 - P.950

文献概要

 幼少時より存在したnodular subepidermal fibrosisと思われる病変が,約30年後に,隆起性皮膚線維肉腫に移行したと考えられる症例を経験したので報告する.隆起した部分は暗紅色で柔らかく,血管腫を思わせる臨床像であった.組織では粘液変性をその表層部に認めたため,生検ではmyxoid liposarcomaあるいは粘液変性を伴うneuro-fibromaが考えられたが,深部では典型的なstoriform patternを呈し,S−100蛋白陰性所見と合わせて,隆起性皮膚線維肉腫と診断した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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