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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科44巻1号

1990年01月発行

原著

透析患者と皮膚病変について

著者: 服部瑛1 神谷哲朗2 石田耕一2 土屋秀一2 原健次2 岡本暉公彦2

所属機関: 1はっとり皮膚科医院 2花王栃木第一研究所

ページ範囲:P.21 - P.24

文献概要

 透析患者における皮膚病変について検討した.その結果,多くの多彩な皮膚病変の合併を認めた.その中で,乾燥性皮膚が最も頻度が高く,瘙痒症が最も患者に苦痛を与えている症状であった.乾燥性皮膚に関して,透析患者では,角層水分量および経皮水分喪失量の著しい低下を認めた.さらに皮膚レプリカ像で皮野の面積の拡大と乱れを認めた.透析患者皮膚のpHは健常人に比べ高値であった.瘙痒との関連を推定し,酸性クリームを作製,瘙痒の強い透析患者に塗布したところかなり有効な成績を得ることができた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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