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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科44巻1号

1990年01月発行

文献概要

症例報告

Solitary Piloleiomyoma—症例報告と本邦例の集計

著者: 菊池新1 秋山真志1 桜岡浩一1 早川和人1 仲弥2

所属機関: 1慶應義塾大学医学部皮膚科学教室 2浦和市立病院皮膚科

ページ範囲:P.59 - P.62

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 66歳男性の右下腿全面に生じたsolitary piloleiomyomaの1例を報告した.大きさ13×13mm,表面褐色平滑,弾性硬の中央が半球状隆起する結節で自発痛を伴う.病理組織学的には真皮乳頭層直下より深層にかけ平滑筋線維束が密に増殖する像が認められた.この腫瘍塊には明らかな被膜や腫瘍内の血管増生は認められず,腫瘍の一部に正常立毛筋との連続を示唆する所見が認められた.また腫瘍直上の表皮には基底層の色素沈着,表皮突起の延長がみられた.自験例を含めたsolitary piloleiomyomaの本邦報告例15例につき若干の文献的検討を加えた結果,本腫瘍は中高年の四肢伸側に好発し,大きさ10mm程度,紅褐色調,弾性硬で疼痛を伴うものが多いことが示された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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