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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科44巻11号

1990年10月発行

文献概要

症例報告

Pigmented Soindle Cell Nevusを思わせたSpindle Cell Malignant Melanoma—腫瘍マーカーとしての尿中5-S-CD値

著者: 鈴木公明12 竹内美奈子1 兼松秀一1 花輪滋1 森嶋隆文1

所属機関: 1日本大学医学部皮膚科学教室 2駿河台日本大学病院皮膚科

ページ範囲:P.1093 - P.1096

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 結節型黒色腫の稀な病型であるspindle cell malignant melanomaの37歳,女性例を報告した.臨床的には右前腕に生じた直径8mm,類円形,扁平台状に隆起した黒色色素斑で,病理組織学的には表皮〜乳頭下層にかけて紡錘形細胞が流れおちるかのように配列し,maturationも認められ,pigmented spindle cell nevusと診断した.全身転移で死亡したことから,原発巣は悪性黒色腫そのものであったと考えられ,HE標本を再検討したところ,pigmented spindle cell nevusと異なって,spindlecell malignant melanomaの特徴とされる所見を具備していた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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