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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科44巻13号

1990年12月発行

文献概要

症例報告

光アレルギー機序が考えられたスプロフェン光接触皮膚炎

著者: 中澤淳1 松尾聿朗1

所属機関: 1東海大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.1249 - P.1251

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 スプロフェン軟膏による光接触皮膚炎の1例を報告した.症例は66歳,男性.顔面の皮疹に対して非ステロイド系抗炎症外用剤スプロフェン軟膏を使用中,紅斑が増悪した.接触皮膚炎,光接触皮膚炎を疑って外用を中止し,日光を避けるようにさせたところ皮疹は改善傾向を示した.スプロフェン貼布試験は陰性,光貼布試験は1%(as is),0.1%,0.01%共に陽性.その紅斑反応が試験施行後16日目でもなお持続していたことから,その発症機序に光アレルギー反応が考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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