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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科44巻13号

1990年12月発行

症例報告

角層のSteroid Sulfatase活性測定によりHeterogeneityを示した魚鱗癬の母子例

著者: 相川洋介1 吉池高志1

所属機関: 1順天堂大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.1257 - P.1261

文献概要

 病型診断がきわめて困難な魚鱗癬母子例を報告した.その遺伝形式は,常染色体優性遺伝を疑わせたが,臨床症状は男児2人では伴性遺伝性魚鱗癬あるいは常染色体優性葉状魚鱗癬に,また母親のそれは尋常性魚鱗癬に類似した.診断確定の一助として,角層のsteroid sulfatase活性を測定したところ,酵素活性は兄弟にて欠損,母親にて陽性となった.したがって,兄弟では伴性遺伝性魚鱗癬,母親では尋常性魚鱗癬と母子の魚鱗癬にheterogeneityがあることが判明した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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