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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科44巻2号

1990年02月発行

文献概要

原著

角層下膿疱性皮膚症—とくにIgA天疱瘡との関係について

著者: 水元俊裕1 広川政己1 橋本喜夫2

所属機関: 1旭川厚生病院皮膚科 2旭川医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.103 - P.107

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 Subcorneal pustular dermatosis(SPD,Sneddon-Wilkinson)様の皮疹を呈しつつ,組織学的には角層下好中球性膿疱のなかに棘融解状表皮細胞の集塊をみるものの,治療上,DDSに非常に良好な反応を示した46歳,女性の1例を報告した.検査上,IgA paraproteinは陰性,免疫組織学的検討はできなかったが,SPDの一亜型と考えた.近年の報告によると,SPD様皮疹を示すもののなかにはさまざまの病態を異にするものが含まれるという.Beutnerら15)の報告をもとに,筆者らはこれを便宜上,subcorneal pustular dermatosis群とIgA pemphigus群に分け,前者をさらにSneddon-Wilkinson型,Wallach型,後者をfoliaceus型とintraepidermal neutro-philic型に分けて,これら相互の鑑別点を臨床病態学的および免疫組織学的所見の面から述べた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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