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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科44巻2号

1990年02月発行

症例報告

尋常性乾癬のEtretinate療法中に生じた小丘疹,小紅斑—Retinoid-induced köbner Phenomenon

著者: 種井良二1 山本達雄1

所属機関: 1東京都老人医療センター皮膚科

ページ範囲:P.113 - P.116

文献概要

 74歳,女.1988年1月11日初診.尋常性乾癬のetretinate療法中,腰臀部・腹部に暗赤色小紅斑と淡紅色小丘疹が発生,治療継続によりいずれの皮疹も既存乾癬皮疹とともに軽快した.暗赤色小紅斑は滴状乾癬様であり,汎発性に発生した半米粒大までの大きさの淡紅色小丘疹は臨床的には乾癬とは言い難いものの組織学的には乾癬の初期の像を示した.従ってこれら小丘疹,小紅斑は乾癬の初発疹であり,etretinate内服をきっかけに生じたKöbner現象—Retinoid-induced Köbner Phenomenonと考えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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