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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科44巻3号

1990年03月発行

症例報告

外傷性脂肪壊死の3例

著者: 滝脇弘嗣1 荒瀬誠治1 中西秀樹1 山崎義一2

所属機関: 1徳島大学医学部皮膚科学教室 2高知赤十字病院病理

ページ範囲:P.241 - P.244

文献概要

 61歳,66歳,75歳女性の乳房外に生じた外傷性脂肪壊死を報告した.それぞれ右大腿,左大腿,左上腕に大小の皮下結節を数個集簇して触知し,炎症所見はなかった.いずれも数カ月から3年前に強い打撲症を経験しており,組織では皮下脂肪の変性,大小の油性嚢胞,軽度の細胞浸潤・脂肪肉芽腫像がみられ,嚢胞壁に担鉄細胞の集合をみた.以上の経験から,臨床像と問診で本症の臨床診断も可能であると思われた.あわせて,皮膚科領域では論述の少ない本症について若干の文献的考察を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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