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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科44巻4号

1990年04月発行

文献概要

症例報告

Hypertrophic Lupus Erythematosusの1例

著者: 宮本秀明1 斎藤すみ1 馬場直子2 中嶋弘2 中野政男

所属機関: 1平塚共済病院皮膚科 2横浜市立大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.311 - P.314

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 56歳,女性.5年前から両手背に瘙痒が出現し,掻破をくりかえしているうちに,固い角化性隆起性局面となった.同様の局面は,両手指背側にも数個認められた.抗核抗体20倍陽性,血清補体価(CH50)は,12.0U/mlと低下を示した.隆起性局面の組織所見では,表皮の著明な角質増殖を伴う乳頭腫状変化があり,偽癌性増殖も顕著で,真皮の乳頭層を中心に著明な単核細胞の浸潤が認められた.ホルマリン固定,パラフィン包埋標本からの薄切切片にperoxidase-antiperoxidase method(PAP法)を施行したところ,表皮真皮境界部にIgGの沈着が認められた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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