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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科44巻4号

1990年04月発行

症例報告

前腕に生じた皮膚結核の1例

著者: 荻山幸子1 安藤不二夫1 高野明美2 安江隆3

所属機関: 1県立多治見病院皮膚科 2県立多治見病院神経内科 3名古屋大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.339 - P.342

文献概要

 70歳,女性.右前腕の数個の無痛性硬結性紅斑として初発し,紅斑は出没をくり返しつつ増大融合し,右前腕屈側全体に及ぶびまん性浮腫性紅斑となり,打ち抜き状の多発性潰瘍を生じた.潰瘍辺縁部の組織検査にて乾酪壊死を伴う類上皮細胞肉芽腫が認められた.壊死物質の塗抹検査にて抗酸菌が検出され,菌学的検査により人型結核菌と同定された.抗結核療法により潰瘍と紅斑は治癒したが,その後に肘頭から上腕に瘻孔を生じた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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