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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科44巻5号

1990年05月発行

文献概要

症例報告

アスピリン不耐症の1例

著者: 山田琢1 多田譲治1 平野紀子1 倉橋克文1 荒田次郎1 平松博子2

所属機関: 1岡山大学医学部皮膚科学教室 2岡山赤十字病院皮膚科

ページ範囲:P.391 - P.394

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 症例は25歳男性,昭和58年と63年に感冒薬により,顔面に発赤腫脹,躯幹四肢に小紅斑,呼吸困難などが出現した.入院後行ったパッチテスト,スクラッチテスト,皮内テスト,薬剤誘発リンパ球幼若化試験は全薬剤で陰性であった.酸性非ステロイド系消炎鎮痛剤であるアセチルサリチル酸,ジクロフェナクNa,インドメサシン,PL顆粒でのみ内服誘発テストが陽性であり,構造上共通点が少ない薬剤により症状が誘発されていることから,酸性非ステロイド系消炎鎮痛剤のシクロオキシゲナーゼ活性阻害作用によるアスピリン不耐症と診断した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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