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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科44巻5号

1990年05月発行

症例報告

シプロフロキサシンによるStevens-Johnson Syndromeの1例

著者: 高淑子1 飯田孝志1 村松勉1 宮川幸子1 白井利彦1 坂根俊輔2 成田亘啓2

所属機関: 1奈良県立医科大学皮膚科学教室 2奈良県立医科大学第2内科

ページ範囲:P.395 - P.398

文献概要

 63歳,女性.カナマイシン,クリンダマイシン(ダラシンP),シプロフロキサシン(シプロキサン),フロモキセフナトリウム(フルマリン)の服用後に発症したStevens-Johnson syndromeの1例を報告した.ステロイド大量療法と高カロリー輸液により発熱,皮疹などの急性症状は改善した.経過中にSjögren syndrome様症状と気管支狭窄がみられた.リンパ球幼若化試験では,シプロフロキサシンで陽性,フロモキセフナトリウムで疑陽性を示した.また,シプロフロキサシンと同じニューキノロン系抗菌剤であるオフロキサシン(タリビッド)点眼薬を使用後,眼球結膜の著明な炎症症状と視力低下がみられたことより,シプロフロキサシンが原因と考えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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