icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科44巻5号

1990年05月発行

症例報告

先天性母斑細胞母斑上に発症した基底細胞上皮腫の1例

著者: 福井良昌1 梅村忠弘1 長谷川守正2 林祐司2 鳥居修平2

所属機関: 1名古屋大学医学部皮膚科学教室 2名古屋大学医学部形成外科学教室

ページ範囲:P.431 - P.435

文献概要

 症例は62歳,女性.生来右顔面頬部から鼻部,眼瞼部にかけて母斑細胞母斑が存在していたが,その上眼瞼部より腫瘤が出現した.臨床的には悪性黒色腫を疑ったが,スメアーによるホルマリン蛍光法,ドーバ反応いずれも陰性で,最終的に術中迅速標本にて基底細胞上皮腫と診断した.母斑細胞母斑は悪性黒色腫の発症母地となりうるが,基底細胞上皮腫が母斑細胞母斑上に発症することはきわめて稀である.母斑細胞母斑と基底細胞上皮腫発症との関係を現在までの報告者の考え方を参考に考察し,更に眼瞼部の基底細胞上皮腫発症状況とその治療について考察を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら