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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科44巻5号

1990年05月発行

文献概要

症例報告

肝癌の皮膚転移の1例

著者: 岩田博生1 橋爪鈴男1 木下誠司1 下田祥由1 品川俊人2 鈴木敏夫3

所属機関: 1聖マリアンナ医科大学皮膚科学教室 2聖マリアンナ医科大学第一病理学教室 3聖マリアンナ医科大学第三内科学教室

ページ範囲:P.437 - P.440

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 89歳,男.昭和59年3月頃より,肝機能障害あり.61年3月1日,当院内科入院.入院時,右季肋下に弾性硬の肝腫瘤を触知.腹部CTにて,肝右葉に腫瘤陰影を認める.両側大腿内側,右前胸壁,左鼠径部に小指頭大までの弾性硬の皮下結節を認めた.内臓悪性腫瘍の皮膚転移と考え,生検を施行.組織学的に,皮下および脂肪織内に腫瘍塊を認めた.細胞は,索状に配列.一部腺腔を形成.電顕的検索も施行した.同年3月18日,死亡.皮膚生検および剖検所見より,肝細胞癌と確定した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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