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これすぽんでんす
橋本 隆先生らの御意見に対して
著者: 水元俊裕1
所属機関: 1旭川厚生病院皮膚科
ページ範囲:P.461 - P.461
文献購入ページに移動我々の症例について彼らも指摘するように,免疫組織学的検討がなされなかったことはまさに汗顔の至りで弁解の余地はありません.ただ,本論文において我々が述べたかったのは,従来ともすれば単一な疾患と理解されていた角層下膿疱性皮膚症(SPD)というのも案外heterogeneousな疾患なのではないかということです.この根拠の一つとして,我々の症例において組織学的に角層下膿疱のなかに好中球に取り捲かれて,棘融解とはいえないにせよ,数層の表皮細胞の集塊が浮遊している像のみられたことがあげられます.このような所見の記載は,従来のSPDの報告にはなく,文献渉猟を重ねるうちにWallachら,Tagamiら,Huffら,Hashimotoら,そしてBeutnerらの論文を識るに至った次第です.なかでもBeutnerらの論文からは非常に新鮮で強烈な印象を受けました.すなわち,この論文からSPDの多様性についての疑問を完全とはいかないまでもかなり理解できたような気も致しました.
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