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特集 最近のトピックス Clinical Dermatology 1990 I 最近話題の疾患とその病態
皮膚アミロイド症—最近の進歩
著者: 柳原誠1
所属機関: 1岐阜大学医学部皮膚科学教室
ページ範囲:P.518 - P.522
文献購入ページに移動 結節型を除く皮膚アミロイド症(皮膚ア症)におけるアミロイド物質(ア物質)の沈着は主として乳頭層に認められるが,その他,立毛筋上部,乳頭下層のリンパ管などにも認められる.皮膚ア症のみならず全身性アミロイド症(全ア症)においても皮膚に沈着するア物質の一部は弾性線維の周囲にみられ,全ア症において弾性線維の周囲のみに選択的にア物質の沈着した症例もある.この沈着は弾性線維に存在するamyloid p-com-pomentとアミロイド線維が結合して起こるものと考えられている.皮膚ア症のア物質に存在する免疫グロブリンおよび補体の大部分は血清中に存在するそれらが非特異的に沈着したものであるが,一部は抗ケラチン自己抗体が免疫学的に結合したものである.治療はskin abrasion法も一つの有効な手段である.
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