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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科44巻6号

1990年05月発行

文献概要

特集 最近のトピックス Clinical Dermatology 1990 II 新しい検査法と診断法

膠原病の自己抗体の新しい診断

著者: 稲垣安紀1 吉田陽子1 浜崎洋一郎1 植木宏明1

所属機関: 1川崎医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.535 - P.540

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 膠原病は多クローン性のBリンパ球の異常ともとらえられる.その根拠の一つの血中自己抗体の存在は,疾患の原因か,またはある意味での結果なのか,不明な点が多い.しかし,自己抗体の存在は極めて重要な情報となり,原疾患の診断,治療効果の判定,研究等に欠かすことはできない.従来から細胞や組織を用いた蛍光抗体法などの多種多様な免疫学的手法が,その検出に用いられてきた.それらの方法を概説するとともに,近年開発されてきたイムノブロット法を用いた自己抗体の検出法を紹介した.また,自己免疫疾患患者血中には,多種の自己抗体が存在することはよく知られているが,未同定のものもいまだ多く残されているものと考えられる.それらを直ちに臨床応用することも可能としうる,二次元電気泳動法を用いたイムノブロット法を供覧するとともに,自己抗体研究の発展の方向付けについても言及した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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