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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科44巻6号

1990年05月発行

特集 最近のトピックス Clinical Dermatology 1990

III 治療のトピックス

皮膚科領域における血漿交換療法

著者: 小川秀興1 山田裕道1 高森建二1

所属機関: 1順天堂大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.595 - P.600

文献概要

 皮膚科領域における血漿交換療法は,自己免疫性水疱性疾患である尋常性天疱瘡と水疱性類天疱瘡に主として行われている.血漿交換療法の適用に当たっては,従来の治療法が使用できないかもしくは従来の治療法で効果がみられないという血漿交換療法の適用基準がみたされることが必要である.血漿交換の方法には遠心分離法,二重濾過血漿分離法,combination methodの3法があり,それぞれ長短があるが,安全面においては二重濾過血漿分離法,combination methodが優れている.最後にわれわれがこれらの方法を用いて血漿交換療法を施行した天疱瘡10例,類天疱瘡9例,皮膚筋炎1例について治療経過,有効性,副作用等について総括した.今後,病因有害物質のみの特異的除去法の開発が期待される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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