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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科44巻6号

1990年05月発行

文献概要

特集 最近のトピックス Clinical Dermatology 1990 III 治療のトピックス

強皮症の新しい治療法

著者: 森俊二1

所属機関: 1岐阜大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.611 - P.615

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 強皮症の病因はなお不明なので,治療も線維化の防止,末梢循環障害の治療および免疫異常の改善に目標が置かれることが多い.最近注目されている薬剤の一つは臓器移植の際の拒絶反応防止剤であるサイクロスポリンAである.また,新しい治療法としてCTCLの治療に使われ出している体外循環光化学療法(photopheresis)が強皮症にも有効といわれている.ステロイド剤は従来強皮症には積極的に用いられていなかったが,最近は,硬化に対してもパルス療法が有効であったり,肺高血圧症,ARDSなどにもステロイド大量投与が行われるようになった.末梢循環改善剤は以前から種々の製剤が使われているが,PGE1はとくに有効であり,最近のリポPGE1は通常の静注でよいため外来使用が可能になった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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