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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科44巻6号

1990年05月発行

特集 最近のトピックス Clinical Dermatology 1990

III 治療のトピックス

新しいステロイド外用剤の特徴

著者: 武田克之1 荒瀬誠治1 高橋収1 内田尚之1

所属機関: 1徳島大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.624 - P.628

文献概要

 近年,ステロイド外用剤開発のターゲットは,局所抗炎症効果の増強と局所および全身への影響の軽減にしぼられ,多大の努力が続けられている.prodrugに対比してantedrug(治療に必要な部位においてのみ作用し,他の治療に不必要な部位では安全性の高い物質に変換され,有害な作用を示さない薬剤)の概念が外用剤にも導入され,日本ではhydrocortisone butyrate propio-nate(HBP)で強調された.この概念は理想のステロイド外用剤開発に重要な示唆を与え,最近開発された薬剤は程度の差はあれantedrugの性格を有している.臨床医は各ステロイド外用剤の薬理活性の特徴を知悉し,各疾患・症例ごとに的確なステロイド剤を選択して,適正な投与法を考えねばなるまい.本稿では,この3年間(1987〜1989)に新しく承認されたdexamethasone 17,21-dipropionate(DDP),alclometasone di-propionate(ADP)とbudesonide(BDS)にしぼって紹介した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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