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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科44巻6号

1990年05月発行

特集 最近のトピックス Clinical Dermatology 1990

III 治療のトピックス

皮膚潰瘍の新しい治療

著者: 船井龍彦1 吉川邦彦1

所属機関: 1大阪大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.638 - P.642

文献概要

 皮膚潰瘍の治療はその基礎疾患に対する治療と潰瘍に対する局所治療とを同時に行わなければならない.皮膚潰瘍の原因は多岐にわたるためそれら基礎疾患を診断し,必要に応じて適切な全身療法を行わなければならない.局所療法は,鎮痛,感染予防,上皮形成促進,体液漏出防止,壊死組織除去,局所の保護を目的とし,潰瘍の治癒を目指す.局所療法は以下のごとく分類される.①狭義の局所療法(保存的局所療法):1.軟膏療法,2.開放療法,3.閉鎖療法,4.特殊療法(airbed,温水浴療法) ②外科的療法:1.外科的壊死組織除去術,2.植皮,③生体包帯(biological dressing)および人工被覆材料.本稿では,①の軟膏療法,特に最近開発された新薬および現在開発中の薬剤と③の生体包帯について述べる.皮膚潰瘍の局所療法剤の開発は近年富に盛んであり,近い将来多くの優れた療法法が使用可能になると思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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