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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科44巻7号

1990年06月発行

文献概要

原著

ピロキシカムによる光線過敏症—チメロサール接触過敏症の関与について

著者: 澤田俊一1 八木沼健利1 上出良一1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.677 - P.681

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 ピロキシカムによる光線過敏症の発症機序を検索するために,本症患者8名について臨床的特徴ならびにピロキシカムの光パッチテストの結果をまとめ,さらにチメロサールとその関連物質のパッチテストを行った.ピロキシカムの光パッチテストまたは内服照射試験を行った7例は,全例陽性反応を示した.パッチテストでは施行した7例全例がチメロサールならびにその抗原決定基の一つであるチオサリチル酸に強陽性を示したが,塩化第2水銀およびUVA照射ピロキシカムは陰性であった.これらのことよりピロキシカム光線過敏症の発症には,チメロサールとくにチオサリチル酸との交差感作が重要な役割を果たしていることが示唆された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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