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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科44巻8号

1990年07月発行

文献概要

症例報告

高Ca尿症を伴う結節性紅斑様サルコイドーシスの1例

著者: 後藤裕美1 小野真理子1 吉田寛子1 檜山清美1 大城守男1 小林伸子1

所属機関: 1帝京大学医学部付属溝口病院皮膚科

ページ範囲:P.799 - P.802

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 多彩な症状を呈したサルコイドーシスを経験したので報告した.症例は19歳,男性.結節性紅斑を主訴として来院した.両側肺門リンパ節腫脹,熱発があり,眼科的には眼底の静脈怒張,蛇行,虹彩炎,角膜びらんを認めた.高Ca尿症,ACE,血中β2マイクログロブリン,血中リゾチームの上昇があり,病理組織とあわせてサルコイドーシスと診断した.経過中,末梢神経麻痺,魚鱗癬様皮疹も呈した.サルコイドーシスに高Ca尿症を伴う症例は本邦では比較的稀であると思われるので,サルコイドーシスと高Ca尿症および高Ca血症について若干の考察を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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