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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科44巻9号

1990年08月発行

文献概要

症例報告

免疫組織学的検査で診断を確認できた続発性クリプトコックス症の1例

著者: 渡辺真理子1 蔵本陽子1 田上八朗1 発地雅夫2

所属機関: 1東北大学医学部皮膚科学教室 2信州大学医学部第二病理学教室

ページ範囲:P.929 - P.932

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 85歳女性の続発性クリプトコックス症を報告した.悪性リンパ腫と多発性骨髄腫に対する化学療法後,呼吸器症状,発熱に続いて左手背に肉芽腫様腫瘤を生じた.皮膚生検10日後死亡した.病理組織像よりクリプトコックス症を疑い,抗crypto-coccus neoformans抗体を用いた組織標本の免疫組織化学的検索により確認した.さらに剖検組織においても,右中肺野のcoin lesion部に一致し,クリプトコックス症の病理組織像を証明した.本邦の皮膚クリプトコックス症の近年の動向,予後などにつき若干の考察を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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