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症例報告
掌蹠の膿疱で初発した好酸球性膿疱性毛嚢炎
著者: 青山浩明1 竹松英明1
所属機関: 1東北大学医学部皮膚科学教室
ページ範囲:P.35 - P.38
文献購入ページに移動 掌蹠に限局する膿疱で発症した23歳,男性の好酸球性膿疱性毛嚢炎の症例を報告した.掌蹠の皮疹出現の3年後,はじめて顔面に膿疱が出現した時点で好酸球性膿疱性毛嚢炎と診断し,インドメサシンを内服させたところ皮疹は治癒した.好酸球性膿疱性毛嚢炎の本邦報告例207例中,掌蹠に膿疱が出現した例は38例で,うち,掌蹠の膿疱で発症したものは16例で,掌蹠の膿疱の出現から他の部位の皮疹の出現までに平均26カ月を要した.その多くの症例で好酸球数増加があった.掌蹠に膿疱が限局している時期に好酸球性膿疱性毛嚢炎と診断された例はなかった.掌蹠の膿疱を見たときに,掌蹠膿疱症のみならず,好酸球性膿疱性毛嚢炎も念頭におくことが必要である.
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