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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科45巻1号

1991年01月発行

文献概要

症例報告

耳介部に発生したEpithelioma Cuniculatum

著者: 足立厚子1 松林周邦1 谷昌寛2

所属機関: 1兵庫県立加古川病院皮膚科 2神戸大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.77 - P.80

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 80歳男性の耳介部に発症したepithelioma cuniculatum(EC)の1例を報告した.Airdらが足蹠より発症した疣贅状low grade squamous cell carcinomaをECとして報告して以来,現在までに約150例の本症の報告が見られるが,ほとんどの症例が足部に発症したものであり,耳介部に発生したECは我々が調べ得たかぎりでは自験例が2例目であった.鑑別診断としてはケラトアカントーマ,有棘細胞癌,尋常性疣贅などが挙げられるが,その臨床的および病理組織学的特徴により鑑別可能と考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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