文献詳細
カラーアトラス
文献概要
症例 53歳,男子
初診 昭和60年11月7日
家族歴・既往歴 特記すべきことなし.
現病歴 20歳頃,右耳介後面より右頸部にかけて,圧出により粥状物を排出する黒色点があるのに気づく.徐々に増数するも自覚症状ないため放置していた.
現症 右耳介後面より右頸部にかけて,多数の粟粒大より半米粒大の面飽様皮疹が集籏した2.1×10.7cm大のほぼ常色,軽度隆起性帯状局面を認める.萎縮や瘢痕形成はない(図1).目,神経,骨格等の異常もない.
組織所見 重積した角質を充満する漏斗状に拡張した毛嚢様の陥凹,あるいは嚢腫を多数認める.一部にはその中に毛の断面を見る.脂腺は著しく増殖しており陥凹腔内に開口するものもある(図2).嚢腫下端には未発達な小脂腺の付着している像もみられる(図3).陥凹と陥凹の間の表皮には味蕾状に不規則な肥厚を示す部もある(図4).電顕的にはランゲルハンス細胞の増加を認めた.
初診 昭和60年11月7日
家族歴・既往歴 特記すべきことなし.
現病歴 20歳頃,右耳介後面より右頸部にかけて,圧出により粥状物を排出する黒色点があるのに気づく.徐々に増数するも自覚症状ないため放置していた.
現症 右耳介後面より右頸部にかけて,多数の粟粒大より半米粒大の面飽様皮疹が集籏した2.1×10.7cm大のほぼ常色,軽度隆起性帯状局面を認める.萎縮や瘢痕形成はない(図1).目,神経,骨格等の異常もない.
組織所見 重積した角質を充満する漏斗状に拡張した毛嚢様の陥凹,あるいは嚢腫を多数認める.一部にはその中に毛の断面を見る.脂腺は著しく増殖しており陥凹腔内に開口するものもある(図2).嚢腫下端には未発達な小脂腺の付着している像もみられる(図3).陥凹と陥凹の間の表皮には味蕾状に不規則な肥厚を示す部もある(図4).電顕的にはランゲルハンス細胞の増加を認めた.
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