臨床皮膚科45巻11号

1991年10月発行

症例報告

果実によるI型アレルギー

著者： 玉置昭治¹ 石田としこ¹ 清水良輔²

所属機関： ¹淀川キリスト教病院皮膚科 ²神戸労災病院

ページ範囲：P.857 - P.859

　果実によるI型アレルギーの2例を報告した．症例1は巨峰，マスカットが，症例2はマカデミアンナッツが原因であった．原因検索には果肉によるスクラッチテストが有用であった．市販されているアレルゲンは種類が限定され，また，感度も高くないため，果実によるI型アレルギーが疑われた場合は，果肉によるスクラッチテストを行うことを推奨した．