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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科45巻11号

1991年10月発行

症例報告

Periarteritis Nodosa Zostericaの1例

著者: 角田孝彦1 湯田文朗2 村木良一3

所属機関: 1山形市立病院済生館皮膚科 2山形市立病院病理室 3筑波大学臨床医学系皮膚科

ページ範囲:P.875 - P.878

文献概要

 80歳,女性の左側胸部に索状の皮下硬結がみられ,組織学的に結節性動脈周囲炎の像であった.血管壁にIgM,C1q,C3の沈着がみられたが,VZVのモノクローナル抗体は陰性であり,免疫複合体による血管炎を考えた.皮下硬結は左側腹部一背部の帯状疱疹の15日後に発症し,Feyrterの言うperiarteritis nodosa zosterica(PNZ)およびMondor病や皮膚結節性多発動脈炎と比較検討を行い,PNZと考えた.皮下結節はステロイド内服25日で消失した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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