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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科45巻11号

1991年10月発行

文献概要

症例報告

25年の経過で背部より大腿にかけて巨大な疣状病変を生じたクロモミコーシス

著者: 高橋和宏1 末武茂樹1 加藤泰三1 田上八朗1

所属機関: 1東北大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.883 - P.885

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 80歳,男性.Amphotericin B局注療法により一度は治癒したと思われた後,25年の経過で再発し背部から臀部におよぶ巨大な疣状皮疹を生じたクロモミコーシスの1例を報告した.皮疹部皮膚より分離した原因菌はFonsecaea pedrosoiで,25年前のそれと一致した.Itraconazole内服,局所温熱療法,抗真菌剤の外用による治療で皮疹は徐々に扁平化したが,直腸癌のため治療を中止せざるをえなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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