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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科45巻11号

1991年10月発行

文献概要

症例報告

Variant Type色素性乾皮症の1例

著者: 江口弘晃1 昆みゆき1 森元洋介1 板東真弓1 松田三千雄1 嵯峨賢次1 高橋誠1

所属機関: 1札幌医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.897 - P.901

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 78歳,男性.幼少時より日光暴露部位の色素沈着が強く,初診の1年前より右鼻翼部位に黒色腫瘍が出現.さらに初診時,右頬部に小腫瘍,右下眼瞼に黒色斑が存在しており,それぞれ基底細胞上皮腫,悪性黒子であった.また,頬部には角化性の小丘疹が多発しており,組織学的には日光角化症であった.MEDはUVA,UVBともに正常であった.患者の培養線維芽細胞は,不定期DNA合成能(UDS)がほぼ100%であることが証明され,またカフェイン添加によりUV感受性の軽度増加が認められた.以上より,自験例はxeroderma pigmentosum(X-P)variant typeであると診断した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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