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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科45巻12号

1991年11月発行

症例報告

汎発性疣贅症が先行したリンパ腫型成人T細胞白血病の1例

著者: 黒木康雅1 江良幸三1 田尻明彦1 井上勝平1 外山望

所属機関: 1宮崎医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.989 - P.993

文献概要

 汎発性疣贅症が先行したリンパ腫型成人T細胞白血病の69歳,男性例を報告した.入院後VEPA-Bの変法とVP−16, VDS, PCZなどを使用した治療により2カ月足らずで完全寛解(CR)に入った.以後は各種抗腫瘍剤を用いたnoncross—resistant alternating combination chemotherapyで約3カ月半はCRが持続したが,その後再発し,VEPA-Pなどで再度CRに入るも,1カ月余で再び再発.中等量のMTXとFEPA療法で約4カ月間は比較的安定した状態が続いたが,急性増悪し,MOFも併発して死亡した.推定発症から約16カ月,初回治療から約15カ月の経過であった.なお,汎発性疣贅症に対しては約1年間は何も治療せず経過観察していたが,徐々に増悪し本人も気にし始めたためDNCB外用療法を行い若干の効果を認めた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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