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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科45巻12号

1991年11月発行

症例報告

メソトレキセートの少量間歇投与が奏効した関節症性乾癬

著者: 岩澤うつぎ13 落合豊子1 本庄三知夫1 鈴木啓之1 森嶋隆文1 高野祐策2

所属機関: 1日本大学医学部皮膚科学教室 2国立埼玉病院皮膚科 3駿河台日本大学病院皮膚科

ページ範囲:P.1003 - P.1007

文献概要

 約7年間尋常性乾癬の加療後,紅皮症に移行し,同時に関節の腫脹,疼痛,運動制限が出現し,リウマチ血清反応陰性で関節症性乾癬(PA)と診断された32歳,男子例を報告した.皮疹増悪時骨X線で仙腸関節炎が認められたが,四肢骨の変形はみられなかった.治療はメソトレキセート(MTX)7.5mg/日,週1回の内服を行った.MTXの少量経口投与は乾癬の皮疹のみならず,関節炎に対しても有効で,関節の腫脹,疼痛は変形を残さずに消褪した,PAにおいては,皮疹の程度と関節症状を検討した上で治療の選択を行う必要があり,MTXの適応と副作用につき若干の文献的考察を加えて論述した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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