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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科45巻13号

1991年12月発行

文献概要

今月の症例

L—トリプトファン内服により生じた好酸球増多・筋肉痛症候群(Eosino Philia-Myalgia Syndrome)と思われる1例

著者: 森川玲子1 根本治1 泉山滋2

所属機関: 1国家公務員等共済組合連合会斗南病院皮膚科 2国家公務員等共済組合連合会斗南病院内科

ページ範囲:P.1045 - P.1049

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 57歳男性.L—トリプトファン(アミファンR)による好酸球増多・筋肉痛症候群と思われる1例を報告した.約1カ月前から出現したほぼ全身の自覚症状のない紅斑,下肢の浮腫,体重減少を主訴に受診した.薬疹を疑い経過観察していたところ突然,四肢の皮膚の硬化が出現した.臨床,組織学的には好酸球性筋膜炎に酷似するが,四肢の硬化が出現する以前に全身の紅斑を伴っていたこと,L—トリプトファン内服歴があることから好酸球増多・筋肉痛症候群と考えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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