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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科45巻13号

1991年12月発行

文献概要

今月の症例

1家系3世代にみられた色素失調症

著者: 加藤恵子1 樋口満成1 津田眞五1 笹井陽一郎1

所属機関: 1久留米大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.1053 - P.1057

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 1家系3世代に発生した色素失調症(IP)を報告した.自験例(生後13日,女児)は,生下時より四肢,躯幹に列序性配列の紅斑,小水疱,膿疱を認め,末梢血好酸球増多,好酸球の表皮および真皮への浸潤と表皮内のeosinophilic spongiosisの形成などよりIPと診断した.自験例の母親と祖母もかつてIPと診断されている.IPは家族内発生が多く,種々の先天異常を伴うことから,遺伝性疾患と考えられている.母娘,姉妹などでの発生例の報告は散見されるが,数世代にわたり家族内に発生した症例の報告は少ない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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