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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科45巻13号

1991年12月発行

症例報告

月経前の周期的悪化を示す疱疹状膿痂疹の2例

著者: 桑原まゆみ1 柳原誠1 森俊二1 後藤裕子2

所属機関: 1岐阜大学医学部皮膚科学教室 2犬山中央病院皮膚科

ページ範囲:P.1063 - P.1066

文献概要

 妊娠中に典型的な疱疹状膿痂疹の症状を示し,いったん軽快したにもかかわらずその後に月経周期に伴って変動する皮疹を生じた2例を報告した.症例1:40歳女性.26歳,28歳,31歳の妊娠中に全身に膿疱を伴う紅斑を生じ,疱疹状膿痂疹と診断されたが,出産後に皮疹は軽快した.40歳になって月経前に悪化する皮疹を生じた.プレドニゾロン,エトレチナート,酢酸プセレリンで治療.症例2:40歳女性.21歳時,汎発性膿疱性乾癬を発症し,メソトレキセート等による治療でいったん軽快.26歳で第1子妊娠中に全身に膿疱を生じ,出産後に軽快.40歳になって月経前に悪化する皮疹を生じた.エトレチナート投与にて軽快.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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