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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科45巻13号

1991年12月発行

文献概要

症例報告

皮疹消退部位でパッチテスト陽性を示した塩酸メキシレチンによる紅斑丘疹型薬疹の1例

著者: 菊地克子12 角田孝彦1

所属機関: 1山形市立病院済生館皮膚科 2東北大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.1071 - P.1073

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 77歳,男性.心室性頻拍の診断で塩酸メキシレチン内服後45日で頭頸部を除くほぼ全身に丘疹と紅斑が出現した.内服を中止し塩酸アプリニンジンに変更する一方,プレドニゾロンの内服などにより皮疹は約1カ月で消退した.塩酸メキシレチンのパッチテストを皮疹消退後の色素沈着部位と正常皮膚で行ったところ,色素沈着部位で強く陽性反応が現れた.内服誘発テストを施行しにくい薬疹の症例では,皮疹消退部位でパッチテストを行うことは薬疹の診断に有用であると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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