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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科45巻13号

1991年12月発行

文献概要

症例報告

1cm以上離しての切除を要した基底細胞上皮腫の1例

著者: 佐伯圭介1 沼原利彦1 西本正賢1

所属機関: 1香川医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.1087 - P.1089

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 52歳男.左こめかみ部の痂皮を付す浅い潰瘍と辺縁の黒色の小結節から,典型的な基底細胞上皮腫(BCC)と診断し,皮疹最外側より1cm離して切除した.組織にて,中央の潰瘍部はBCCの充実型,肉眼的に正常に見えた周辺の真皮内には切除断端にまで斑状強皮症型の像を認めた.拡大再切除術を施行し,最終的には臨床的な皮疹外側端より2.5〜4cmの切除となった.なお,充実型に斑状強皮症型を合併していた報告例をもとに考察を試みた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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