icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科45巻2号

1991年02月発行

文献概要

症例報告

Pigmented Fungiform and Filiform Papillae of the Tongueの1例

著者: 加藤直子1

所属機関: 1市立小樽病院皮膚科

ページ範囲:P.151 - P.154

文献購入ページに移動
 27歳の女性の,舌茸状乳頭および糸状乳頭に一致してメラニン沈着を示した1例を経験した.舌両側縁および舌尖に15歳時から無症候性に散在する点状の黒褐色性皮疹を生じ,組織学的に舌茸状乳頭および糸状乳頭の両者にメラニン色素が観察された.舌茸状乳頭にメラニン沈着を示すpigmented fungiform papillae of the tongueは,口腔内および舌の色素沈着症の中で,顔面皮膚の黒さの程度に比例して多く観察されるcommon variantとされているが,本邦での報告は極めて稀である.自験例は舌糸状乳頭にもメラニン沈着を示したため,pigmented fungiform and filiform papil—lae of the tongueと診断した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?