icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科45巻2号

1991年02月発行

症例報告

細胞診診断を試みたマイボーム腺癌の1例

著者: 飯島茂子1 飯野知足2 木村勝隆3

所属機関: 1水戸赤十字病院皮膚科 2水戸済生会総合病院形成外科 3水戸赤十字病院病理検査室

ページ範囲:P.167 - P.170

文献概要

 62歳,女性の右上眼瞼に発生したマイボーム腺癌の1例を報告した.初診4カ月前に霰粒腫として切開術を受け,その1週間後に再発.初診時,右上眼瞼縁に淡黄色調の硬い小結節を認めた.全摘時,腫瘍割面の捺印標本からパパニコロー染色を試み,悪性細胞を確認し得た.また,脂肪染色陽性の細胞質内空胞を認め診断を確定した.治療はswitch flap法に基づき,下眼瞼に有茎皮弁を作成し,上眼瞼の再建を行った.術後15カ月の現在再発は認めない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら