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症例報告
稽留性肢端皮膚炎の1例
著者: 安藤浩一1
所属機関: 1名古屋第一赤十字病院皮膚科
ページ範囲:P.217 - P.219
文献購入ページに移動 38歳,女.平成元年11月頃より特に誘因なく右第3指未節部の発赤,腫脹を生じた.同時に爪甲下および爪甲に隣接する皮膚に小膿疱が出現し,爪甲の脱落,破壊を認めるようになった.近医にて治療を受けたが改善しないため,平成2年2月16日当科を受診した.病変部より細菌,真菌を検出せず,さらに膿疱部の生検標本でKogojの海綿状膿疱を認めたため稽留性肢端皮膚炎の1例と診断した.メチルプレドニゾロン4mg/日の内服およびプロピオン酸クロベタゾール軟膏外用にて軽快し,以後経過を観察中である.
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