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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科45巻4号

1991年04月発行

文献概要

症例報告

腹筋麻痺を伴った帯状疱疹の3例

著者: 岩瀬教子1 原喜久子1 村田恭子1 永島敬士1

所属機関: 1JR東京総合病院皮膚科

ページ範囲:P.317 - P.321

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 腹筋麻痺を伴った帯状疱疹の3女性例(59歳Th11-12領域,73歳Th10—L1,58歳Th10-11)を報告した.共通の麻痺症状として広範囲の腹部膨隆,頑固な便秘,皮疹部皮膚の知覚消失が認められた.診断:前者は腹直筋の筋電図のneuro—genic patternから,後2例はCT像(内腹斜筋の膨化と腹直筋の萎縮)から下された.予後:アシクロビルを病初期に使用した後2例は約2カ月で軽快〜治癒したが,同薬を用いていない前者の腹部膨隆は9カ月後も不変であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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