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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科45巻4号

1991年04月発行

文献概要

症例報告

著明なdesmoplasiaを伴った印環細胞型胃癌の顔面皮膚転移例

著者: 久米昭廣12 橋本公二1 吉川邦彦1

所属機関: 1大阪大学医学部皮膚科学教室 2市立堺病院皮膚科

ページ範囲:P.351 - P.354

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 55歳,男性.53歳時,左下眼瞼部に小指頭大皮下硬結出現し摘出.その4カ月後に胃癌手術施行.その後左眼周囲に再び同様な硬結出現,徐々に増大し開眼不可能となる.その組織像では真皮内に著明な結合織の増生を認め,膠原線維間にPASおよびalcian-blue染色陽性を呈する印環細胞を散在性に認める.さらに胃癌手術時の病理組織標本でも同様な印環細胞の瀰漫性浸潤を認め,胃癌の顔面皮膚転移と診断.病歴からは,皮膚転移が原発巣の発見に先行した症例である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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