文献詳細
特集 最近のトピックス Clinical Dermatology 1991
II 皮膚疾患の病態
文献概要
皮膚科領域における活性酸素の生物学的意義について,身近な皮膚疾患(ポルフィリン症,肝斑,痤瘡)とそれに使われる治療薬(β—カロチン,ビタミンE,C,テトラサイクリン系抗生物質,DDS)および治療法(PUVA)を通して解説した.難解に思われる活性酸素,過酸化脂質も,思わぬ皮膚疾患で重要な役割を演じており,われわれ皮膚科医も知らず知らずのうちに抗酸化物質を投与していることに驚かされる.炎症,老化,発癌の各領域で,今後ますます活性酸素,過酸化脂質が注目されよう.
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