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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科45巻5号

1991年04月発行

特集 最近のトピックス Clinical Dermatology 1991

III 新しい検査法と診断法

皮膚科に応用し得るME機器

著者: 高橋元次1

所属機関: 1資生堂研究所

ページ範囲:P.93 - P.98

文献概要

 皮膚科領域で応用されうる測定機(皮表画像解析装置,皮膚粘弾性測定機,角層ターンオーバー測定機)について原理および測定例を示した.紫外線(320-400nm)を用いて皮膚表面を撮像し,画像解析するダイレクトスキンアナライザーによって顔面皮膚表面形態の加齢変化や鱗屑が捉えられた.皮表形態の加齢変化は皮溝,皮丘の不鮮明化,皮溝放射状の非対称化,皮溝数の減少を特徴とした.二重円筒強制振動式皮膚粘弾性測定機は皮膚の力学的性質を弾性,粘性に分けて測定でき再現性も良い.弾性は加齢とともに上昇し皮膚は固くなること,またコラーゲン,エラスチン量と密接に関係することが示された.ダンシルクロライドで染色された角層の蛍光強度を計るフルオロメーターを用いて角層ターンオーバーが精度良く簡便に測定されることが示された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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