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特集 最近のトピックス Clinical Dermatology 1991 IV 治療のトピックス
接触皮膚炎防御外用剤
著者: 東禹彦1
所属機関: 1市立堺病院皮膚科
ページ範囲:P.133 - P.136
文献購入ページに移動 被膜性皮膚保護剤ハンドガードおよびハンドケアは70%イソプロパノールを基剤とし,メタアクリル酸・アクリル酸エチル共重合体とエチルセルロースを配合した速乾性溶液で,皮膚に塗布すると1〜2分で被膜を形成する.本剤の皮膚保護効果をコルチコステロイドの皮膚血管収縮能をどの程度減弱させるかにより検討した.ハンドガードまたはハンドケア塗布後に血管収縮試験を行うと,塗布しない場合に比較して,蒼白斑の形成は70%以上低下した.本剤は皮膚に付着した有害物質の経皮吸収をかなり阻止することが明らかで,臨床的にも手の接触皮膚炎の防止効果のあることが報告されている.
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