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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科45巻5号

1991年04月発行

特集 最近のトピックス Clinical Dermatology 1991

IV 治療のトピックス

接触皮膚炎防御外用剤

著者: 東禹彦1

所属機関: 1市立堺病院皮膚科

ページ範囲:P.133 - P.136

文献概要

 被膜性皮膚保護剤ハンドガードおよびハンドケアは70%イソプロパノールを基剤とし,メタアクリル酸・アクリル酸エチル共重合体とエチルセルロースを配合した速乾性溶液で,皮膚に塗布すると1〜2分で被膜を形成する.本剤の皮膚保護効果をコルチコステロイドの皮膚血管収縮能をどの程度減弱させるかにより検討した.ハンドガードまたはハンドケア塗布後に血管収縮試験を行うと,塗布しない場合に比較して,蒼白斑の形成は70%以上低下した.本剤は皮膚に付着した有害物質の経皮吸収をかなり阻止することが明らかで,臨床的にも手の接触皮膚炎の防止効果のあることが報告されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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